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外国人の方へ

コンクリートポンプ株式会社

人と人とのつながりが生んだ!全国初!特定技能2号

2022年4月に入社10年目を迎えた中国人の翁飛さんが、「特定技能2号」の在留資格を全国で初めて取得しました。在留資格「特定技能」は、1号と2号に分かれています。特定技能1号の在留期間は、通算で上限5年ですが、2号には上限がなく家族帯同も可能です。ただし、2号は建設など2分野に限られ、職長経験や1号より熟練した技能が必要です。

そこで、外国人材の雇用に至った経緯と取組みについて副社長の加納 岳人様にお話を伺いました。

採用をはじめた頃はよい人材に出会えませんでした

コンクリートポンプ株式会社は、生コンクリート圧送工事を請け負っています。建設業は若い日本人の担い手がいない業界で、当社も技術者の高齢化と慢性的な人材不足が続いていました。2007年頃から同業他社が中国の技能実習生を受入れはじめ、どういう外国人が働いているのか見に行ったところ、働きが良かったので当社も活用してみようと思いました。技能実習生受入れをサポートするいくつかの監理団体とお付き合いをしたり、現地に赴いて候補者の面接を行ったりしましたが、なかなか良い人材には巡り合えませんでした。

技能実習生 翁飛(オウヒ)さんとの出会い

良い外国人材を紹介していただける組合はないかと探していた頃に、エコ・プロジェクト協同組合(以下「エコ」)を知り相談しました。エコは、「建設人材はあまり経験がない」という理由で、主要な送出地域だった遼寧省ではなく、建設人材が得意な江蘇省の送出機関から2名の中国人を紹介されました。そのうちの一人が翁飛さんです。初めて会ったとき、大人しい人という印象を抱きましたが、少し会話をしたら「日本語を覚えるのが早そう」と感じました。予想通り、半年もしたら話せる様になっていました。また、仕事も他の人のやり方をみてコツを掴むのがうまく、覚えも早いのでびっくりしました。これまで中国人だけで30人くらいは採用したと思いますが、彼は群を抜いて優秀です。彼に出会えたことは当社にとって運が良かったと思います。

代表取締役副社長 加納 岳人 さん 

特定技能2号となり、家族と日本で暮らす夢をバックアップ

翁飛さんが技能実習3号として働いていた2019年に在留資格「特定技能」が新設されました。有資格者でもある翁飛さんに長く当社で働いて欲しいという気持ちがありましたので、「まずは特定技能1号としてスキルと経験を積み、その後特定技能2号を取得して仕事を続けないか。いくつかの高いハードルを乗り越えなければいけないが、2号を取得できれば家族を日本に呼んで一緒に暮らすことができる。給与も日本人と同じだけ支払うからチャレンジしないか。」と提案しました。翁飛さんも同意してくれたので、国や関係部署と調整等、エコの協力を得て、特定技能2号の取得に向けてサポートしました。

 全国初の特定技能2号となり多くのメディアから取材を受けました。「会社が好きだから、家族を呼びたかった」と翁飛さんが話すのを聞いて嬉しかったです。翁飛さんは職長として安心して現場を任せられる技術者に育ち、当社にとって唯一無二の存在となりました。

 翁飛さん以外の中国人材も、特定技能2号へ移行要件を満たしているため、まもなく申請をする予定です。翁飛さんというロールモデルができたことで、「彼のようになりたい」と希望する後輩たちが増えました。より多くの人材が技術者として会社に残り、活躍してくれれば有難いと思っています。

特定技能2号の在留カードを持つ翁飛さん

選ばれる企業になるため、精一杯のことを行う

インドネシア人の技能実習生も在籍しており、食事会や、社員旅行を通して、職場コミュニケーションを活発にすることを大切にしています。また、過去問の配布や勉強会の開催など、日本語検定の取得に向けた支援をしています。特に漢字を覚えるのが大変そうですが、合格したらみんなの前で表彰し、少しですが金券を渡すなどして彼らのやる気を応援しています。

 ところが、4、5年前から技能実習生を募集しても当社を選んでもらえなくなってきました。冷暖房完備の工場勤務を希望する若者が増えたようです。そのため、昨年から中国人とインドネシア人の寮を別にするほか、長期在籍者には個室を付与するなど、生活環境の改善を図っています。これらの取組みは彼らのSNSを通して母国にアピールされていると思っていますが、日本人だけでなく、外国人材からも選ばれないといけない、厳しい時代になったと感じています。

外国人材の活用を考えている企業へアドバイス

外国人材は、日本だけでなく韓国でも台湾でも受け入れています。日本を選んでもらうために環境を整えることは必要ですが、特に重要なのは、遠い国から働きに来てくれる彼らとの「人と人とのつながり」だと思います。少しでも一緒に食事をしたり、出かけたりして人間関係を築いていくことが大切です。労働法を守ることは絶対ですが、できる限り給与や昇給などの労働条件を考慮すればどんどん人材は育っていくと思います。当社は人材不足の補填として外国人材の雇用をはじめましたが、彼らのメリットを会社も考え、人間関係を深めていくことで想像以上の効果が得られたと実感しています。

会社概要

会社名

コンクリートポンプ株式会社

企業URL

https://gcp-web.jimdosite.com/

所在地

岐阜県各務原市大野町6丁目77

事業内容

生コンクリート圧送業

従業員数

26名

外国人材雇用人数

中国 4名、インドネシア 7